今「Vtuber」という新しいインフルエンサーが、注目を集めています。Vtuberとは、自分の顔は一切出さず、代わりにCG美少女などのアバターを使って活動するユーチューバーのことです。配信する動画はゲーム実況や音楽ライブなどさまざまで、若者を中心に人気を博しています。
VtuberになるにはCGのアバターに加えて、キャラクターにボイスを吹き込む「ボイスチェンジャー」が必要です。
そこでこの記事では、Vtuberにおすすめする5つのボイスチェンジャーについて、詳しく解説します。
Part 1. Vtuberにおすすめのボイスチェンジャー
早速、Vtuberにおすすめのボイスチェンジャー5つを見ていきましょう。
1MagicMic ― リアルタイム/録音対応
総合得点:
使いやすさ:
まずVtuberにおすすめするボイスチェンジャーは「iMyFone MagicMic(マジックマイク)」です。これを使えばライブ配信などでリアルタイムに声を変換できる以外、録音したりオーディオファイルをアップロードしたりしてボイスチェンジすることも可能です。最近はAI人声も追加されたので、有名人や歌手の声を手軽に真似ることも可能です。
さらに、効果音や背景音も800種類以上があり、毎月追加されます。高機能で使いやすくて、コスパが高いのは最大の特徴です。
(前半のオリジナル声 VS 後半のMagicMicで変えた女声)
この動画でYouTubeでMagicMicを使用する方法と歌ってみた様子を見て⇩
MagicMicの基本情報
音声エフェクトの種類 | イケボ、カワボ、ロボット、ゲームとアニメキャラクターなど200+ |
声のクオリティ | 違和感なく自然な発声で、遅延もない |
動作環境 | |
価格 |
- 用意されている音声フィルターが豊富、効果音やボイスミームも使い切れない量。
- サポートは充実していて、1回購入したら新機能・新音声は無料で使える。
- 任意の音声サンプルをインポートしたら、それとそっくりに変換できる。
- WindowsとMacに対応している上、動作も軽く操作も簡単。
- 無料版は使える音声フィルターが少なく、毎日ランダムになる。
2Voidol2 ― リアルタイム
総合得点:
使いやすさ:
次に紹介する「Voidol2」とは、音声変換にAIを用いたリアルタイム対応のボイスチェンジャーです。製品には特定のキャラクターがプリセットされ、自分の声をキャラの声に変換する仕様ですので、Vtuberに似合うでしょう。キャラクターは別売りで、計24種類が販売されています。
Voidol2の基本情報
音声エフェクトの種類 | プリセット1種類、別売り24種類 |
声のクオリティ | キャラクターに準じる、非常にきれい |
動作環境 | Windows 10/11、macOS 10.15以降 |
価格 | 本体/¥13,200、キャラクター1名/¥4,180 |
- キャラクターに合わせて声が変換されるため、声質は高品質。
- 自分で声質を調整する必要がない。
- キャラクターを追加するには、追加で購入する必要があるが、価格は少々高い。
- 声質はキャラクターに準じるため、オリジナルの声は作成できない。
3バ美声 ― リアルタイム
総合得点:
使いやすさ:
「バ美声」とは「バーチャル美少女音声」の略称で、はんそで工房を名乗る個人が開発したボイスチェンジャーです。機能は男声をかわいらしい女声に変えるだけとシンプルですが、インターフェイスは分かりやすくなっています。リアルタイム変換対応で有名なVtuberも愛用していることから、一定数の支持があるソフトです。
バ美声の基本情報
音声エフェクトの種類 | 女声の1種類 |
声のクオリティ | 比較的きれいに変換される |
動作環境 | Windows 10 |
価格 | 2,000円 |
- 機能が絞られており、分かりやすい。
- 自動でピッチを調整してくれる。
- 開発スタートから製品版が公開されるまで約3年かかっており、アップデートも遅め。
- 小さなバグが残っている。
4SEIREN VOICE ― 録音
総合得点:
使いやすさ:
もう1つのVチューバーにおすすめするボイスチェンジャーは「SEIREN VOICE」です。これもAI技術を用いた高品質なボイスチェンジャーソフトで、ニコニコ動画で有名なドワンゴが開発しております。録音した音声データを分析して、狙ったキャラクターの声にディープラーニングで再構成する仕組みとなっています。
SEIREN VOICEの基本情報
音声エフェクトの種類 | プリセット1種類 |
声のクオリティ | かなり自然できれい |
動作環境 | Windows 10/11 |
価格 | 1キャラクター/¥19,800円 |
- キャラクターに特化しているため、自然な声が生成される。
- 抑揚や間のとり方など、細かな表現が可能。
- 録音専用で、リアルタイム変換には対応していない。
- 音声の録音に加えて、テキストを入力する必要がある。
5転声こえうらない ― 録音
総合得点:
使いやすさ:
最後に紹介するVtuber向けのボイスチェンジャーは「転声こえうらない」です。これはグリーが開発した、Web上で音声変換ができる無料サイトです。サイトには男女13種類のキャラクターが用意されており、選択して録音するだけで簡単に音声を変換できます。変換した音声は、TwitterやSNS、メールなどでシェア可能です。
転声こえうらないの基本情報
音声エフェクトの種類 | 13種類 |
声のクオリティ | 比較的キレイに変換される |
動作環境 | ブラウザを搭載したデバイス全般 |
価格 | 無料 |
- 使用するデバイスを選ばず、手軽に音声を変換できる。
- インターフェイスが洗練されており、スマホ・PCともに使いやすい。
- 録音のみで、リアルタイム変換には対応していない。
- VR研究用のβ版であり、閉鎖される可能性がある。
Part 2. Vtuber用のボイスチェンジャーに関するよくある質問
ここからは、Vtuber用にボイスチェンジャーを使う際によくある質問について、答えていきましょう。
1ボイスチェンジャーを使うことはバレる?
普通のボイスチェンジャーではすぐにバレてしまいますが、高性能なソフトを使えば一般的なライブ配信などではバレないでしょう。
一方で、ボイスチェンジャーを使うと拍手やマウスのクリック音まで変化するため、すぐに見抜けるという意見もあります。ただし、もしボイスチェンジャーを使っても面白くできれば、視聴者も受けるでしょう。
また、初めてボイチェンを使う場合、「不自然」または「デジタル」な声になるのは普通です。何度も実践して調整しましょう。
2ボイスチェンジャーを使っても自然な声を出すには?
ボイスチェンジャーは地声を変換するため、どうしても不自然に聞こえることがあります。自然な声を出すために、次のようなポイントを意識しながら練習しましょう。
- 理想のキャラクター像を思い描き、想像をふくらませる
- 呼吸法や発声法を練習する
- なりたい人物の喋り方を研究する
ポイントを押さえながらボイスチェンジャーを使いこなせれば、地声と見分けが付かないほど自然に発声できるようになるでしょう。
最後に
今回は、Vtuberにおすすめする5つのボイスチェンジャーについて解説しました。リアルタイムに声を変換できるツールがあるし、録音して声を変えるソフトもあります。ライブ配信か動画制作など、ご利用目的に合わせて選択しましょう。
また、その中で、高品質でリアルタイムと録音変換にも対応している、最高のVtuberボイスチェンジャーは「MagicMic」です。無料で利用可能なボイスもあるので、ぜひここで1つを入手して試してみてくださいね!