AIナレーションとは、人工知能技術を用いて、自然な音声を生成するナレーションのことです。テキストデータを入力すると、その内容を自動的に音声化し、読み上げることができます。
AIナレーション技術は、従来のナレーション制作の手間やコストを削減できることから、ビジネスやメディア業界で注目されています。ただし、動画制作などで導入したくても、多くのソフトがリリースしたのでどれを使ってよいのか困りますね。
本記事では、AI技術を活用した人気のナレーションソフトを総計5つでおすすめして、利用料金や機能なども詳しく比較します。ぜひ参考にしてみてください。
Part 1.おすすめのAIナレーションソフト4選-無料試用可能
まずは有料のAIナレーションソフトについて紹介します。無料のほうと比べて、高度な音声合成技術を利用するのは一般的なので、無料のほうよりナチュラルな高品質のナレーションを作成することができます。
また、有料であるものの、無料利用範囲もあるので、本気にナレーションを作りたい方はぜひ試してください。
1VoxBox ‐ 総合1位
総合得点:
「iMyFone VoxBox」は、自然なAIナレーション読み上げ技術を搭載しているソフトです。多言語に対応して、動画ナレーション制作に幅広く活用できます。原神キャラクターやずんだもんなどの可愛い声も収録され、プリセットした音声の種類がとても豊富です。また、多様な声質と調整可能なパラメータも備えています。テキスト入力の他に、画像/PDF/Wordにある文字も認識して音声合成できる点は抜群です。
VoxBoxのナレーション合成機能と使い方を紹介する動画⇩
基本情報
言語対応 | 日本語/英語/フランス語など46種類以上 |
ナレーション音声 | 総計は3200個以上 |
ナレーション調整 | 話速、音量、声の高さ、イントネーションを自由に調整可能 |
動作環境 | Windows 7/8.1/10/11、macOS 10.13-14、iOS 13-18、Android 7-14 |
利用料金 | 無料版:2,000文字まで読み上げ 有料版:月額/2,580円 |
- 動画や音声ファイルをインポートして、別の音声でナレーション作成も可能。
- ナレーションの作成速度は早くて、読み間違いはあまりない。
- デモを試聴してから読み上げに使用するボイスを選定できる。
- 多くの言語に対応するので、外国人向けの動画やアナウンス制作にも役立つ。
- もっと多くの文字を音声に変換するには有料版の購入は必要。
VoxBox レビュー
● 【VoxBox】テキストをAIが良い感じに読み上げてくれるソフトをレビュー - by ポテイモブログ 様
2invideo
総合得点:
「invideo」はAI動画生成オンラインサービスとなり、ナレーション合成機能も提供します。スクリプトを入力し、望む性別とアクセントを選択すると、AIがそのスクリプトに基づいて、本物の男性や女性の音声ナレーションとビデオを一緒に生成してくれます。また、テキストプロンプトを送信することで、ナレーションの感情などをさらに調整できます。サイト内に具体的な使い方も掲載され、それに従えばすぐに使えます。
基本情報
言語対応 | 英語のみ |
ナレーション音声 | 17名 |
ナレーション調整 | 速度・ピッチ・感情など、命令文を入力して調整 |
動作環境 | ブラウザ |
利用料金 | 無料版:10分間の動画生成と読み上げ、4回の出力 有料版:特典によって月額20-200ドル |
- 英語圏向けの動画とナレーションを一括で生成したい方にぴったり。
- 合成したナレーションの声はナレーター本物のように自然。
- 英語記事の動画化は素早く実現。
- 日本語はまだ対応しない。
- 動画と一緒に生成するので処理時間は少し長い。
3かんたん!AITalk 3
総合評価:
次におすすめする「かんたん!AITalk 3」は株式会社エーアイが開発した高品質のAIナレーションソフトです。日本語をはじめとする多様な言語に対応しており、リッチな声質と高い表現力を持っています。さらに、標準語以外に関西弁風話者パックも利用できるのはユニークです。
基本情報
言語対応 | 日本語のみ |
ナレーション音声 | 標準語5話者+関西風2話者 |
ナレーション調整 | スピード、音量、ピッチ、抑揚など (※製品によって異なる) |
動作環境 | Windows 8.1/10 |
利用料金 | 無料版:公式サイトでデモ利用可能 有料版:標準語5話者パック/16,500円 |
- 若々しい声や優しい話し方など、話者のボイススタイルは多様。
- 漢字の読み方は正しいイントネーションと共に辞書に登録しておくことが可能。
- 個人利用限定の製品で、商用利用不可。
- 完全版の価格は少し高くて、関西弁話者は別販売。
- 外国語のナレーション作成はできない。
4CeVIO AI
総合評価:
もう1つの有料のAIナレーション作成ソフトは「CeVIO AI」です。最新のAI技術により人間の声質や話し癖を高精度に再現できて、音声創作にもよく使われています。田中真奈美などの有名な声優の声を元に制作したボイスもあり、喜怒哀楽の表現も可能です。
基本情報
言語対応 | 日本語は主、一部のボイスは英語対応 |
ナレーション音声 | トークボイスは5個 ソングボイスは3個 |
ナレーション調整 | 声の速さ、高さ、感情は設定可能 |
動作環境 | Windows 10/11 |
利用料金 | 無料版なし、公式サイトで声確認可能 トークエディタ/9,020円、ソングエディタ/10,780円 ボイス1個/8,778円~ |
- 多様な感情が表現でき、辞書登録機能も備えています。
- AIで歌声の作成も可能。
- エディタとボイスの両方を購入する必要があり、価格は少し高い。
- ナレーション作成の設定や使い方は複雑。
Part 2.おすすめのAIナレーションソフト2選-完全無料
一方、ナレーション読み上げの初心者や気軽に試したい方に、以下の2つの完全無料で利用できるAIナレーションソフトを紹介します。
1テキストーク
総合評価:
「テキストーク」はテキスト音声合成システム「Open JTalk」を採用するAIナレーション合成ソフトです。同様にWindowsパソコンのみ対応して、合成したナレーションはWAVE形式とMP3形式で保存できます。
基本情報
言語対応 | 日本語、英語 |
ナレーション音声 | 8個 |
ナレーション調整 | 速度と音量 |
動作環境 | Windows Vista/7/8/10 |
- 無料のナレーションソフトであってもプリセットしたボイスは比較的に多い。
- 読み仮名辞書と読み飛ばし辞書機能があり、指定の読み方や単語無視で読み上げは可能。
- ユーザーサポートもないので、少し不安。
- 2015年で更新が停止した古いソフトなので、声のクオリティーはまあまあ。
- プリセットの男声は1つのみ、少ない。
2softalk
総合評価:
最後に紹介する「softalk」は日本語や英語の文章を読み上げてナレーションを作成できるソフトです。異なるAI音声合成システムを基づいて制作したもので、合成したナレーションはWAVEファイルのみ保存できます。
基本情報
言語対応 | 日本語、英語 |
ナレーション音声 | 6個 |
ナレーション調整 | 速度、音量、音程 |
動作環境 | Windows 2000/XP/Vista/7/8/8.1/10 |
- 句読点の間隔時間は設定可能。
- ナレーションの声質は調整可能。
- 合成したナレーションは機械っぽい。
- 商用利用の時はライセンス購入必要。
Tips.AIナレーションソフト導入のメリットは?
最後はAIナレーションソフトを導入すると、どんなメリットがあるか見てみましょう。
長所1コスト削減
AIナレーションソフトを使うことで、人件費やスタジオレンタル費用、録音機材の購入費用などが削減できるため、制作費用の抑制につながります。また、本物のナレーターを頼むことと比べて、ソフトの利用料金はかなりやすいです。
長所2生産性向上
AIナレーションソフトを使うことで、ナレーション制作にかかる時間を大幅に短縮できます。通常、ナレーション作成には声の収録やナレーターのスケジュール調整、リテイクのやり取りなどが必要です。AIナレーションソフトを使うことで、インタネット環境が安定している場合、基本的には30秒から1分間ほどかかります。
長所3自由度が高い
ナレーション作成ソフトを使うことで、ナレーターの声質やトーン、スピードなどを自由に調整することができます。また、複数の言語に対応したナレーションを生成することも可能です。
24時間いつでもナレーション制作が可能になります。人間のナレーターと違って、AIナレーションは常に作業可能であるため、急なナレーション制作やミスや漏れの修正にも迅速に対応できます。
終わりに
以上、有料と無料のAIナレーションソフト6つについて紹介して、機能や料金なども明記しました。お役に立てれば幸いです。
概して言えば、無料のソフトウェアには、簡単に利用できて料金を心配しないというメリットがあります。
一方、有料のソフトウェアには、高品質な音声合成機能や音声ライブラリの豊富さ、追加機能という特徴があります。特に一番目おすすめした「iMyFone VoxBox」が、多言語に対応して、ナレーション声の微調整も可能である優れたツールです。YouTube動画編集や広告制作に導入した方は、ぜひ下で入手して無料版から体験しましょう。