テキストを読み上げることができる音声変換機能は、文字さえあれば音声化が可能になれます。目が不自由な人が何か読みたいとき、動画編集にナレーションを追加したいとき、このようなツールがあれば大変便利ですよね。

そこで今回は文字を音声に変換してくれる便利なソフトやサイトを合わせて6つを紹介します。それぞれの特徴や用途は違いますが、比較して読みましょう!

Part 1.テキスト読み上げソフト3選

まずは文字から音声に変換可能なソフトを3つ紹介していきます。ソフトは1つ持っていると様々な場面で応用も出来るので、頻繁に音声変換をする方にはもっともおすすめです。

1Filme

一番目に紹介する「iMyFone Filme(フィルミ)」は様々な機能を持った動画編集ソフトですが、テキストを音声に変換する機能も持っています。変換した音声ファイルは単独に保存できるだけでなく、搭載される素敵なテンプレートを使って、数秒内に簡単な解説動画を作成するのも可能です。非常に便利だと言えますね!

この動画マニュアルでFilmeのテキスト読み上げ機能で解説動画を作る方法を見てみよう!

解説動画 作り方

基本情報

特徴 万能タイプ
対応環境 Windows 7/8.1/10/11
macOS v10.12 - 10.15/OS X 10.10 – 10.11
対応出力フォーマット MP3、WAV
価格 無料体験版あり
月間/2980円
永久/5980円
おすすめ度

Filmeでテキスト音声変換の方法

Step 1.上記のボタンでソフトをダウンロードして起動したら、「テキストをビデオ」を選択します。

Filme テキストをビデオ

Step 2.編集画面の左側にある字幕入力窓で音声化したい文字を打ち込みましょう。「自動分割」をクリックすると、入力した長い文章に区切りを入れることができます。

Step 3.右側では「声を選ぶ」からいくつかのパターンの声を試聴して選定します。

Filme テキストをビデオ 文字音声変換

Step 4.「次へ」のボタンを押すと、読み上げをするときの画像などを追加することが出来ます。多数のテンプレート、もしくはカスタマイズからお気に入りのものを適用して、イントロやアウトロを決めれば完成です。

Filme テキストをビデオ テンプレート

Step 5.もし、読み上げの音声だけが欲しい場合には、タイムラインにある他のクリップを削除すればいいです。そして、右上隅にある「出力」ボタンで編集した動画や音声が保存できます。

Filme 出力

Filmeのおすすめポイント

  • テキストさえ用意できていれば簡単に読み上げ動画の作成が可能。
  • 字幕の自動装入や、オーディオファイルだけを取り出すことも簡単で便利。

2かんたん!AITalk 3

次におすすめする「かんたん!AITalk 3」は個人向けのテキスト読み上げソフトです。標準版では5名のキャラクターの声を調整して使用することが出来ます。また、標準語以外に関西弁も対応するのは抜群です。

かんたん!AITalk 3 インターフェース

基本情報

特徴 個人での利用も可能
対応環境 Windows 10/8.1
対応出力フォーマット WAVE
価格 標準版/税込16500円
おすすめ度

かんたん!AITalk 3でテキスト音声変換の方法

Step 1.まずはソフトを起動して、左側にある入力欄に読み上げをさせたいテキストを入力していきます。

Step 2.画面右側には使用可能なキャラクターが配置されており、好きな声を選んで音声変換のテストをしてみましょう。

Step 3.「音声保存」ボタンを押せばオーディオファイルとして保存可能です。

かんたん!AITalk 3のおすすめポイント

  • 子どもから大人まで一通りのキャラクターがあり、アクセントなどの編集も可能。
  • Wordの文章も読み上げ可能なので、文字作業用にも使用出来る。

3ReadSpeaker

「ReadSpeaker」は20カ国語以上のテキストを読み上げることが可能な音声ツールです。文字を音声に変換する時に感情表現も可能ですが素晴らしいです。ただし、試聴は可能ですが、個人での購入は出来ません。法人向け製品ですがご注意くださいね。

ReadSpeaker インターフェース

基本情報

特徴 多国籍言語対応
対応環境 不明
対応出力フォーマット PCM、WAV
価格 法人のみ見積もりにて確認
おすすめ度

ReadSpeakerでテキスト音声変換の方法(※個人利用はサンプルボイスのみ、二次使用は禁止)

Step 1.上記の公式サイトにアクセスしてサンプル入力欄に200文字までのテキストを入力します。

Step 2.約10名のキャラクターより、音声サンプルを聴くことが出来ます。右側で音声の速さや大きさ、高さを調整するのも可能です。

ReadSpeakerのおすすめポイント

  • 企業などでの使用であれば、様々な提案に対応してくれる。
  • 対応サービスの幅が広く、大手企業などにも導入されている実績ある。

Part 2.テキスト読み上げサイト3選

ここからは、オンラインだけで完結する文字音声変換サイトを3つご紹介します。

1Text to voice

「Text to voice」はオンライン上で完結する読み上げ書き起こしツールの1つです。音量やスピード、ピッチが調整可能で、コピーアンドペーストだけで簡単に文字音声化を利用することが出来ます。

Text to voice ホームページ

基本情報

特徴 シンプル
対応環境 ブラウザ全般
対応出力フォーマット WAV
価格 無料
おすすめ度

Text to voiceでテキスト音声変換の方法

Step 1.サイトにアクセスして、右側のテキスト入力欄に読み上げたい文字を貼り付ければ準備OKです。

Step 2.「他のオプション」ボタンから、音色に関する各種数値を設定出来ます。テキストの内容に合わせて調整してみましょう。

Step 3.「話を始める」をクリックして、「音声をファイルとして保存」を押すと、WAVでダウンロード保存することが出来ます。

Text to voiceのおすすめポイント

  • 完全無料で操作性が非常にシンプルで使いやすい。
  • 句読点なども基本的には感知してくれる。

2音読さん

もう1つの「音読さん」は読み上げたテキストをMP3やWAVで保存出来る便利なサイトです。画像の中にある文字も認識てきて音声変換してくれるのは便利です。ただし、規約がありますので、利用前には必ず確認しておきましょう。

音読さん ホームページ

基本情報

特徴 使いやすい
対応環境 ブラウザ全般
対応出力フォーマット WAV、MP3
価格 5000文字まで無料利用可
商用利用にはクレジット表記必要
月額プランは文字数によって異なる
おすすめ度

音読さんでテキスト音声変換の方法

Step 1.まずは上記の公式サイトにアクセスして、テキスト欄に音声変換したい文章を添付します。隣で画像でも利用可能です。

Step 2.下側で言語や音声のスタイル、高低、速度を必要に応じて変更しましょう。

Step 3.「読み上げ」ボタンを押して、後はMP3もしくはWAVにてダウンロード可能です。

音読さんのおすすめポイント

  • 短い動画のナレーションなどであれば無料でも対応可能。
  • イントネーションや抑揚などの細かい設定も可能になっている。

3ao-system

最後に紹介する「ao-system」は音声読み上げに特化したシンプルなサイトです。ただしIEには対応しておらず、Androidも若干不安定さが残ります。

ao-system ホームページ

基本情報

特徴 シンプル
対応環境 Chrome、Firefox、Safari、Opera、Edge
対応出力フォーマット 保存できない
価格 無料
おすすめ度

ao-systemでテキスト音声変換の方法

Step 1.まずは公式サイトにアクセスして、テキスト欄に読ませたい文章を貼り付けます。

Step 2.下側で音量、速度、音程などを調整可能です。言語と声を正確に選択した後、「読み上げ」のボタンを押すとテキストを読み上げてくれます。

※ただし、ファイル化する機能はないので、録音してファイル化するには別のソフトなどが必要です。

ao-systemのおすすめポイント

  • シンプルに読み上げが必要な人は手軽に利用できる。
  • 操作性は他のサイトよりも一番シンプル。

Part 3.文字音声化の活用シーン

システムとしての文字音声化はどのようなシーンで活用出来るのでしょうか?実際にメリットがある部分を一緒に見てみよう!

01 資料などの動画化

プレゼンや会議などに使用する資料を作成しても、人によっては話すことが苦手であったり、伝わりにくかったりしますよね。そんな時に文字を音声化していれば自分自身は補足だけを入れながら相手に伝わりやすい動画が作成可能です。


02 子どもの教育に

忙しくてなかなか子どもに本を読んであげられないなどの場合は、文字を音声化しておくと勉強にもなりますよね。特に、小さい子の言葉や英語学習には役立つ機能だと言えるでしょう。


03 多彩なナレーション

近年の音声読み上げ機能は進歩が続いており、解説系動画のナレーションなどにも十分な精度を持っています。テキストは作成する必要がありますが、ナレーションを音声読み上げに任せられるには、男声でも女声でも一瞬で完結できます。ナレーションによる時間や費用が省けるが、動画編集者にとっては嬉しいポイントですね。


最後に

今回はテキスト読み上げ機能が使えるソフトやサイトを合計6つ紹介してきました。

利用シーンに応じてツールを使い分けるのは良いですが、精度の問題や頻度によってはソフトを導入してしまった方が先々の費用や時間を大幅に節約出来る可能性は高まります。

その中で、機能と費用の面から見れば、ビデオエディタ「iMyFone Filme(フィルミ)」は最もおすすめです。文字から変換した音声をそのまま動画にも使用可能ですし、字幕生成も同時に行ってくれます。動画をメインに読み上げ機能を検討している方は、ぜひこのソフトの便利さを体験してみてくださいね!