日本時間6月6日午前2時から、待望のAppleの年次開発者カンファレンスである「WWDC 2023」が開催されます。例年通り、基調講演で新しいシステムiOS 17・iPadOS 17のアップデート情報を発表しました。その後、開発者プレビュー版がリリースされ、パブリックベータ版と最終リリースが予定されています。
現行のiOS 16と比べて、iOS 17は大きな変化がないと見られますが、電話やメッセージ、AirDropなどのコミュニケーション体験の向上が期待できます。この記事ではiOS 17・iPadOS 17のリリース時間、対応機種、新機能の内容についてまとめ紹介します。
- Part 1.iOS 17・iPadOS 17のリリース時間
- Part 2.iOS 17・iPadOS 17の対応機種
- Part 3.iOS 17新機能&アップデート内容
- 3.1. 電話相手のパーソナライズ表示と留守電の書き起こし
- 3.2. FaceTimeに音声・ビデオメッセージに対応
- 3.3. メッセージのLiveステッカー作成と安否確認
- 3.4. NameDropを追加し、AirDrop共有の進化
- 3.5. スタンバイモードで充電中にも情報確認
- 3.6. ジャーナルアプリで日記をつける
- 3.7. ヘルスケアアプリに心の健康の機能を追加
- 3.8. 画像を調べる機能の強化
- 3.9. 他の機能更新
- Part 4.iPadOS 17新機能&アップデート内容
- 4.1. ロック画面をカスタマイズ
- 4.2. ヘルスケアアプリの新登場
- 4.3. ステージマネージャはより自由
- 4.4. フリーボードでツールを追加
- 4.5. iOS 17と同じ機能更新
Part 1.iOS 17・iPadOS 17のリリース時間
iOS 17・iPadOS 17はいつも通り、開発者向けベータ版、パブリックベータ版と正式版の3つあります。リリース時間はそれぞれ違います。
リリース時間
開発者向けベータ版:すでにリリース、「http://developer.apple.com/jp」で提供
パブリックベータ版:2023年7月中、「http://beta.apple.com/」で提供
正式版:2023.9.19
※開発者向けベータ版とパブリックベータ版の区別:
- パブリックベータ → 希望するユーザーに新しいOSの新機能を提供するバージョン
- 開発者向けベータ → アプリを開発している人たち向けに提供するバージョン
Part 2.iOS 17・iPadOS 17の対応機種
iOS 17の対応機種
iPhone SE(第2、3世代)
iPhone XS/XS Max/XR
iPhone 11/11 Pro/Pro Max
iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro Max
iPhone 13/13 mini/13 Pro/13 Pro Max
iPhone 14/14 Plus/14 Pro/14 Pro Max
iPhone 15/15 Plus/15 Pro/15 Pro Max
iPhone 16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Max
iPadOS 17の対応機種
12.9インチiPad Pro(第2世代以降)
10.5インチiPad Pro
11インチiPad Pro(第1世代以降)
iPad Air(第3世代以降)
iPad(第6世代以降)
iPad mini(第5世代以降)
残念ながら、iPhone 8/8 PlusとiPhone XはiOS 16に対応するが、iOS 17は非対応になります。また、サポートするiPad Proのモデルでも最低第2世代になり、性能に関する要求は高いですね。
Part 3.iOS 17新機能&アップデート内容
Apple担当者によると、iOS 17の開発の重点は、「パフォーマンス、効率、安定性」というコア要素にあり、ユーザーの毎日頼りにしている機能を深く見直すことと目指します。ここからはiOS 17のアップデート内容について全方位で分かりやすく説明します。
3.1. 電話相手のパーソナライズ表示と留守電の書き起こし
【電話相手のパーソナライズ表示】連絡先ポスターが設定できます。写真やミー文字、タイポグラフィー、フォントの色を選ぶことが可能で、日本語では縦書きに対応するようです。また、この設定は他社製の通話アプリにも使用できます。
【留守電の書き起こし】相手が音声メッセージを残している際に、それをリアルタイムな文字起こしを表示することができます。通話が不便である場合も文脈を即座に把握して対応できます。
3.2. FaceTimeに音声・ビデオメッセージに対応
【音声・ビデオメッセージ】相手が電話に応答しない場合は、ビデオまたは音声メッセージを収録して残すことができます。
【3D拡張現実効果】手のジェスチャーだけで、ハート、風船、花火などのリアクションを発動できます。
3.3. メッセージのLiveステッカー作成と安否確認
【Liveステッカー作成】自分の写真を使用してライブステッカーを作成して送信でき、絵文字やミー文字と一緒にステッカーパックに保存され、1か所からアクセスできます。
【安否確認】チェックイン機能を設定すると、自宅などの目的地に到着すると、友人や家族に自動的に通知します。
【他の便利の機能】検索フィルターを組み合わせて検索、メッセージを右にスワイプして返信、音声メッセージの文字起こし、会話内で共有された位置を直接確認。
3.4. NameDropを追加し、AirDrop共有の進化
【NameDrop】iPhone同士、またはApple Watchを近づけると、選定した電話番号または電子メールアドレスを簡単に共有できます。
【AirDrop共有】携帯電話を近づけるだけで、AirDropでの転送が開始され、離れてもインタネット経由でAirDrop転送は続行されます。また、通常のコンテンツ以外、音楽や映画、ゲームも共有できて一緒に楽しめます。
3.5. スタンバイモードで充電中にも情報確認
iPhoneを横向きとしている時に、時計や写真、ウィジェット、通知、Siriなどを表示されます。遠くからでも見えるように設計されていて、MagSafeでの充電と常時表示ディスプレイを備えたiPhone 14 Proと共に利用すると、簡単に情報を確認できる。
3.6. ジャーナルアプリで日記をつける
今年後半に登場予定の新アプリ。機械学習を使用して、写真、音楽、ワークアウトなどに基づいて日記のようなものを提案します。特別な瞬間を記録して、後に振り返ることをしたい方にとって絶好の機能でしょう。
3.7. ヘルスケアアプリに心の健康の機能を追加
メンタルヘルスおよびビジョンヘルス機能を追加します。毎日の気分を選択して記録できる他に、一連の質問に答えて標準化されたメンタルヘルス評価を受けることも可能です。自分の精神的健康状態を確認し、医師に相談すべきかどうかを理解するのに役立ちます。
3.8. 画像を調べる機能の強化
写真や一時停止したビデオのフレームにある被写体を長押しするとそれを特定でき、レシピ、店舗、標識、記号などの関連情報を検索できます。
3.9. 他の機能更新
以上はiOS 17に追加する予定の主な機能です。他の小さな更新ポイントは次のように挙げられます。
- ウィジェットでは1回のタップだけで、音楽再生やホームコントロールができる。
- 「メモ」アプリでPDFのスキャンを表示してマークアップできる。
- PDFファイルで氏名、住所、メールアドレスなどの情報を連絡先からすばやく入力できる。
- Safariで異なるプロファイルを使用して、履歴やお気に入りなどの個人情報を別々に分離できる。メールで受け取った認証コードも自動入力にサポート。
- Siri。「Hey Siri」だけでなく「Siri」と言うだけでも機能できる。
- 機密性の高い写真やビデオを表示する前に提示がある。
確かに利便性を向上して、使い勝手がいいと感じます。詳しい紹介は、Apple公式のiOS 17プレビューで確認してください。
Part 4.iPadOS 17新機能&アップデート内容
一方、iPadOS 17の場合、基本的にはiOS 16/17の機能を追加する予定です。目標はパーソナルで高機能な体験を提供することです。
4.1. ロック画面をカスタマイズ
【様式のカスタマイズ】iOS 16で登場したロック画面をパーソナライズする機能はiPadOS 17でも使えます。時間時刻のフォントを好みで変更でき、Live Photo壁紙も対応します。
【ウィジェット】天気、時刻、日付、バッテリー残量、今後のイベントなどの情報がロック画面で一目瞭然で確認できます。
【ライブアクティビティ】食べ物の注文、フライト、スコアなどの進捗状況はリアルタイムに表示され、追跡しやすくなります。
4.2. ヘルスケアアプリの新登場
iPadOS 17ではヘルスケアアプリが導入され、iOSと同じように自分の服薬記録、運動データ、気分なおどの健康データを確認できます。iPadのディスプレイに合わせてデザインも最適化されます。
4.3. ステージマネージャはより自由
ウィンドウの移動やサイズ変更をより柔軟に行え、ワークスペースをさらに自分の好きなように設定できます。また、外部ディスプレイの内蔵カメラに対応します。
4.4. フリーボードでツールを追加
フリーボードはiPadOS 16から追加されたアプリで、ほぼ無限の広さのボード上に共同編集ができ、動画や音声、画像を貼り付けたり、テキストを手書きしたりすることができます。
今回のiPadOS 17では、水彩ブラシ、蛍光ペン、可変幅ペンなどの新しい描画ツールを追加されます。また、手描きを完璧な図形に変換も可能で、共同作業者をガイドする「フォロー」機能も提供されます。
4.5. iOS 17と同じ機能更新
上記はiPadOS 17に追加予定機能の中で、比較的に重大な変化です。他にはiOS 17で更新する機能と大体同じで、次のようなことが挙げられます。
詳しい紹介は、同様にApple公式のiPadOS 17プレビューで確認できますよ。
まとめ
今回の記事では「WWDC 2023」でiOS 17・iPadOS 17アップデートのリリース時間、対応機種、更新内容をまとめました。同大会では、M2チップ搭載のMacBook Air 15インチ、Mac Studio、Mac Pro、VR機器のVision Proなどの新製品、そして、macOSの新しいシステムSonomaとwatchOS 10の情報を公開しました。詳細は「Apple WWDC 2023内容一覧」を合わせてお読みください。
また、将来iOS 17・iPadOS 17へアップデートする方に、リンゴループや起動失敗など、例年報告されたよく起きる更新問題を即座に解決できるiOS修復ツール「iMyFone Fixppo」をおすすめします。万が一の場合に備えるために入手しておきましょう!
- 100%に近い成功率でアップデート関連の100+ソフトウェア関連の問題を解決
- ソフト内にiOS 17へアップデート、iOS 16にダウングレードするのも可能
- 初心者でも特別な知識を必要としなくて自宅で手軽に利用
- 無料かつワンクリックでリカバリーモードを起動・解除できる