テレビ番組の編集でよく使用される効果「ワイプ」。1つの画面の隅に別の小さな画面を重ね、2本の動画を同時に放映しているということで、ピクチャー・イン・ピクチャーイン(PIP)とも呼ばれます。
動画編集する際に、ワイプ画面を入れるような技術を使用すれば、コンテンツが豊富になれる効果があります。この記事では、その作成方法や、メリットについて解説していきます。
Part 1. 動画のワイプ・PIPとは?
ワイプ画面とは、動画の主画面以外に、四隅など画面の一部にもう一つ別の動画を挿入するということです。ニュース番組やエンターテイメント系番組でよく使われているが、ゲストの表情や別の場所、解説用の画像などを流すのは普通です。
同じように、表示されている映像に、さらに別の映像を小さく入れ込んで表示させる映像手法もピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)と呼びます。
他に、「ワイプ」は、英語で「拭き取る」を表すこともあります。動画編集においては、画面を拭き取るのように次の画面へと遷移する効果のことです。これはトランジションの1つで、画面の切替に使われる効果です。以前の記事で解説したが、青い字をクリックしてチェックしよう!
ワイプやPIPの効果をオリジナルの動画に組み入れることで、プロの手で制作されたようなクオリティの動画を作ることが可能です。
Part 2. 動画編集でワイプ画面の作り方
ワイプ画面の作り方はそれほど難しいことではありません。動画素材を用意すれば、すぐに作成できます。
ここからは、手軽に使える動画編集ソフト「iMyFone Filme(フィルミ)」を使って、PIPやワイプ画面を作る方法を解説します。
Filmeのおすすめ理由:
- 動画を編集した経験のない方でも直感的に扱えます。PIP作成だけでなく、カット、結合、分割、速度変更、反転などすべての基本編集はワンクリックだけで完結です。
- 挿入したテキストの揃えや色、フォント、スペース、位置などが細かく設定できるだけではなく、枠線や背景、グラデーションなど上級の編集も対応しています。
- 豊富なテンプレートが搭載されます。140種類以上の素敵なエレメンツ、80種類以上のフィルター、200種類以上のロイヤリティフリーの音楽やBGMは提供され、直接的に追加できてかなり便利です。
- ほとんどのメディア形式にも対応して、20種類以上の動画フォーマットの入力、9種類の出力がサポートされます。
早速この動画マニュアルでワイプ画面・PIPの作り方をチェックしましょう!
文字版の手順は以下となります。
Step 1.上記のボタンでFilmeをパソコンにダウンロードして起動したら、「新しいプロジェクトを作成する」を選びます。「メディアライブラリー」パネルから編集する動画素材をインポートします。
Step 2.読み込んだ主画面とする動画をタイムラインにドラッグして配置します。
Step 3.先ほどのトラックの上に、もう一つのトラックを追加して、ワイプ画面とする動画をそこにドラッグします。
Step 4.ワイプ画面のトラックをダブルクリックして、プレビュー画面の周りに出来た枠線をドラッグして、サイズ、位置、方向を適切に調整しましょう。
Step 5.2つのクリップの両端をドラッグして、長さを合わせて配置します。再生してプレビュー画面で確認し、問題がなければ「出力」ボタンを押して作成したワイプ画面を含む動画をエクスポートすれば終わりです。
Part 3. PIP・ワイプ映像を作るメリット・デメリット
これまで、ワイプ画面の作り方を紹介しました。とても簡単でしょう。
では、動画編集において、PIP・ワイプ映像を作るにはどんな効果がありますか?まとめて言えば、主に以下の3点があります。
1クオリティ高い動画が作れる
動画制作の際に、PIPやワイプの効果を使うと、まるでテレビのワイドショーやエンタメ番組のような高いクオリティの動画に仕上げることができます。
スタジオで映像を見ているゲストのリアクションなどが、手に取るようにわかるPIPやワイプといった効果は、YouTubeなどの動画投稿サイトにアップロードする動画でも、視聴者をひきつける武器だといえるでしょう。
2動画の魅力が増える
PIPやワイプは、アイデア次第で退屈な動画も魅力的な動画に変えてしまう強力な効果を持っています。
たとえば、2本の動画を1本の動画にまとめてしまうことも可能ですし、ハウツー動画やゲーム実況動画などで、実際の画面と手元の動きをシンクロして表示させることも可能です。
オンラインでコミュニケーションをとっている相手の画像を、PIPを使って動画に組み込むのもアイデアのひとつ。バラエティ番組を、PIPやワイプ効果に注目して見てみると、自分なりのおもしろい使い方が見つかるのではないでしょうか?
3多用すると逆効果
ただし、PIPやワイプといった効果は、多用すると「うざいなあ」と感じる視聴者が出てきてしまうことも事実です。ほかの編集効果にもいえることですが、自分がおもしろいと思っても、視聴者が不快に思ってしまうのでは意味がありません。
編集効果も適材適所で使用することが重要だといえるでしょう。
最後に
今回はワイプ画面・PIPの意味や作り方、動画編集における効果について説明しました。
PIPやワイプを使うと、テレビ番組のようなクオリティの高い動画が作れます。上記でおすすめした動画編集ソフト「iMyFone Filme(フィルミ)」なら、誰でも簡単にPIPやワイプ効果を動画に挿入することが可能です。
リーズナブルで、しかも直感的に使える編集ツールを探している方は、ぜひ、下でダウンロードして試みてください。