AIによる読み上げ機能の利用が一般的になりつつある現代ですね。その中で、アニメ声までも合成できる技術がありますよ。それを使用してアニメに登場するキャラクターを喋らせたり、ゲームのナレーションを制作したりすることができて、声優の代役として幅広い場面で活用されています。

この記事では、アニメ声も作れるおすすめの音声合成ソフトとサイトを総計5つまとめます。アニメ声で読み上げるソフトの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

音声合成 アニメ声

Part 1.アニメ声を合成できるソフト3選

まずはインストール型のアニメ声読み上げソフトの紹介です。音声合成の速度が速くて動作は安定しているツールを導入したい方におすすめします。

1VoxBox ‐ 無料利用可能

総合得点:

「iMyFone VoxBox」は、対応言語や収録されているボイスが豊富なアニメ声合成ツールです。Windows・Mac・iOS・Androidに完全対応済で、AI技術を搭載していて、入力した文章を自然に読み上げることができます。画像とPDFのテキストを抽出して読み上げるのも対応することは抜群です。搭載機能も多く、直感的に操作できる使いやすさから人気のツールとなっています。

(VoxBoxのアニメ音声サンプルを聞いて)

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VoxBox ソフト画面

基本情報

音声合成の対応言語 70種類以上
日本語、英語、フランス語など
アニメ声の数 350個以上
マリオやスポンジボブなど
商用利用
動作環境 Windows 7/8.1/10/11、macOS 10.10-13、iOS 13-16、Android 7-13
利用料金 無料版:2,000文字まで読み上げ
有料版:月額/2,280円

おすすめポイント

pros
  • 広告やウイルスが一切ないため、安全に利用できる。
  • 読み上げた音声はMP3/AAC/WAVファイルとしてダウンロードできるので、動画ナレーション作成にも活用可能。
  • 音声合成の速度は早い、2000字以内なら平均10秒ほどかかる。
  • 使用するアニメ声の音声サンプルを聞くことができて、無料利用の文字分を提供。

弱点

cons
  • 無料版では読み上げる文字数に制限される。

2MoeGoe ‐ 日本アニメキャラの音声モデルを学習

総合評価:

次に紹介するアニメ声読み上げソフトは「MoeGoe」です。音声合成AIとして話題になっていて、アニメのセリフを中心に多くの音声データを学習しました。ウマ娘やヨスガノソラなど人気アニメキャラの音声が搭載し、文章を読ませることができます。ネットでリリースされた学習済みモデルを導入すれば、より多くのアニメ声を合成できるカスタマイズ性が高いツールとなります。

MoeGoe ソフト画面

基本情報

音声合成の対応言語 4種類
日本語・英語・中国語・韓国語
アニメ声の数 2891種類
商用利用
動作環境 Windows
利用料金 無料

おすすめポイント

pros
  • 人気アニメキャラクターの声が利用できて、種類も豊富。
  • 完全無料で利用可能。

弱点

cons
  • ソフトは日本語化しないところがあり、慣れるまで操作が難しい。
  • 音声モデルのダウンロードとインストールも必要なので、導入の方法は少し複雑。
  • 利用可能の読み上げ音声種類は少ない。

3COEIROINK ‐ 立ち絵も作成可能

総合評価:

おすすめのもう1つのアニメ声読み上げソフトは「COEIROINK」です。オリジナル音声を作成し、キャラクターへ声を当てられる音声合成ソフトとなります。初期搭載の音声もありますが、ユーザーが自分で声を作成できるため、オリジナリティーが高いです。また、公式キャラクターの立ち絵も公開しており、好きなように髪型や衣装、表情を微調整することができますよ。

COEIROINK ソフト画面

基本情報

音声合成の対応言語 日本語のみ
アニメ声の数 公式キャラクターは3種類
オリジナル音声の作成と他人の配布ボイスの導入が可能
商用利用
公式ページで注意事項確認も必要
動作環境 Windows、Mac
利用料金 完全無料

おすすめポイント

pros
  • オリジナル音声での読み上げにも対応。
  • 立ち絵もあるので、クオリティがより高いキャラクターは作成可能。

弱点

cons
  • 商用利用の場合、クレジットの表記が必要。
  • キャラクターを追加するには別途でファイルのダウンロードが必要。

Part 2.アニメ声を合成できるサイト2選

続いては、移動中や外出先でもブラウザですぐに利用できるアニメ声読み上げサイトの2つも紹介します。

1CoeFontSTUDIO ‐ 音声スタイル説明付き

総合評価:

「CoeFontSTUDIO」は、難しい設定やアプリのダウンロードなどをしなくても、AIアニメ声を作成できるサイトです。ひろゆきさんや後藤邑子さんといった、著名人の音声が収録されているのもおすすめポイントの1つです。公式の音声以外、ユーザーから投稿したボイスも集めて提供しているので、アニメ声は引き続き更新されることが期待できますね。

CoeFontSTUDIO 公式ページ画面

基本情報

音声合成の対応言語 日本語・英語・中国語
アニメ声の数 公式キャラクターは20個ほど
商用利用 無料版不可、有料版可能
利用料金 【無料版】1作品が保存可能
【有料版】3,000円

おすすめポイント

pros
  • 操作が簡単で慣れやすくて、使いたい時にすぐ使える。
  • 感情表現が異なるアニメ声も提供する。

弱点

cons
  • .無料版は個人の非商用のみの利用。
  • イントネーションの微調整ができないので、読み上げは不自然なところはある。

2TopMediAi ‐ 言語とボイス種類が豊富

総合評価:

最後に紹介するのは「TopMediAi」というアニメ声合成できるサイトです。AIのアニメ声を作成したり、入力した文字の読み上げ音声を合成したりできるオンラインサービスです。数多くの音声種類はあり、ドラゴンボールやスポンジボブ、ワンピースなどのアニメキャラクターの声合成を提供します。

TopMediAi 公式ページ画面

基本情報

音声合成の対応言語 70種類以上
日本語、英語、フランス語など
アニメ声の数 350個以上
商用利用
利用料金 無料版:5,000文字まで読み上げ、一部のボイスは利用不可
ベーシックプラン:$12.99ドル/月(約¥1,892)

おすすめポイント

pros
  • VTuberやスポンジボブなどボイスの種類が豊富。
  • 難しい設定がないため、直感的に操作ができる。

弱点

cons
  • 英語表記のため、英語に慣れていないと使いづらい。
  • 使用するにはアカウントを作成する必要がある。
  • アニメ声は日本語の読み上げに非対応。

Part 3.アニメ声合成ツールを使用する時の注意点

アニメ声読み上げソフトやサイトの利用は便利ですが、以下のようなことも注意すべきです。

ヒント1 商用利用可能か確認をする

アニメ声合成ツールを使って作成した音声を、動画サイトやSNSへ投稿する際は商用利用できるかを必ず確認しましょう。

商用利用は、サイトを利用する上でのルールです。また、広告や宣伝動画などでの利用も商用利用に属する場合もあります。規制を違反したら、サイトを利用できなくなることも考えられるため気をつけてください。

ヒント2 話し方が不自然ではないか

音声合成ツールによって、合成したアニメ声のイントネーションや抑揚などが調整できないものもあります。話し方が不自然な場合、聞き手が不快に感じたり動画を離脱したりといった原因にもなるため注意が必要です。

できるだけ多くの音声合成ツールを試して、一番使い勝手の良いものを導入しましょう。

ヒント3 対応の保存ファイル形式

作成したアニメ声の保存ファイルの形式を確認しておきましょう。音声ファイルを動画やSNSへアップロードする場合、ファイル形式が指定されていることがあります。対象外のファイルは、音声の利用ができませんよ。


最後に

今回はアニメ声も作れるおすすめの音声合成ソフトとサイトを5つご紹介しました。ツールによって、搭載されている機能や商用利用の可否、対応言語などが異なります。必要によって選びましょう。

ご紹介した中でも「iMyFone VoxBox」は、機能・対応言語・ボイスの種類が豊富で操作も簡単です。無料版からも試すこともできるため、購入後に失敗する心配もありません。ぜひ下の無料体験版から試してみてください!