初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディアが開発した音声合成ソフトウェアである「VOCALOID」のキャラクターです。仮想的な存在であり、アニメ風のイラストと特徴的な声を持っていています。日本をはじめとする世界中で人気を集め、数多くの楽曲やプロジェクトが彼女の声を活用しています。
もし自分でも初音ミクのような魅力的な声を作りたいと思ったことがあるなら、この記事がお役に立ちます。ここでは、初音ミクの声の作り方や機材選定についてご紹介します。自分だけのミクボイスを手に入れ、音楽制作やボイスチャットで活用したければ、ぜひご参考ください。
Part 1. 定番の初音ミクの声の作り方－VOCALOID6を利用
VOCALOID6は、YAMAHAが開発した最新の音声合成ソフトウェアです。2003年のリリース以来進化を続け、この最新版はAI技術も搭載して、より高品質な歌声合成ができます。楽曲制作においてより細かい表現が可能となる編集機能が強化されていて、日本語、英語、中国語を織り交ぜた歌詞を歌えるようになりました。
まずは、この定番の音楽制作ソフトで初音ミクの声を利用する方法を紹介していきます。
1ボカロのダウンロード＆インストール
VOCALOID6で初音ミクの声を利用して音楽を作成するために、まずはVOCALOID6 Editorとボイスバンクを導入するのは必要です。
▼ VOCALOID6 Editorのダウンロード＆インストール方法
ステップ 1.公式サイトにアクセスし、利用環境によってWindows版かmacOS版を選定します。VOCALOID IDへ登録してから、ダウンロードが始まります。
対応環境：Windows 10/11、macOS 10.15－13
ステップ 2.ダウンロード先でZIPファイル【VOCALOID_Trial_win.zip】を右クリックし、「すべて展開」を選択します。
ステップ 3.VOCALOID6 Editorのプログラムを保存する先のフォルダを指定して、「展開」をクリックします。
ステップ 4.指定した場所に【VOCALOID6_Editor_6.x.x.zip】という名前のファイルを右クリックして、もう一度解凍してください。
ステップ 5.すると、「VOCALOID_Editor_6.X.X(.exe)」というインストーラーが表示されるので、それを起動します。
ステップ 6.画面指示に従ってインストール手順へ進みます。完了が表示されたらインストール作業が終わります。
VOCALOID6 Editor6の無料体験版について
VOCALOID6のすべての機能が31日間無料利用できます。その後に引き続き使用するには、27,500円 (税込)を支払って完全版を購入するのは必要です。
▼ 初音ミクのボイスバンクを導入する方法
ステップ 1.初音ミクV4Xの配布サイトにアクセスし、下にスクロールして無料体験版のダウンロードをクリックします。
ステップ 2.購入手続きが済みましたら、登録したアドレスに初音ミクV4XのダウンロードURLを含むメールが届きます。それをクリックしたらダウンロードが始まります。
ステップ 3.ダウンロードしたファイルを解凍して、「HATSUNE MIKU V4X Original DEMO Installer」のフォルダを開きます。
ステップ 4.exeファイルをクリックして、画面指示に従ってインストールのプロセスを完了してください。
初音ミクV4Xの無料体験版について
インストールしてから39日間、初音ミクV4Xのすべての機能を無料利用できます。正式ダウンロード版の価格は17,600円（税込）です。
2メロディーと歌詞の入力
上記のようにエディターと初音ミクの音声データを導入したら、VOCALOID6でそのボイスを使って音楽を作ってみましょう。
ステップ 1.VOCALOID6 Editorを起動したら、「NEW PROJECT」を選びます。
ステップ 2.操作画面が表示されます。左側で初音ミクの声を指定します。
ステップ 3.上部で1つのトラックを選定して、下部の編集ツールバーで「鉛筆」アイコンをクリックして、パネルでメロディーなどの音楽データを打ち込みます。
ステップ 4.入力した音のうち最初の音を選んで右クリックしたら、メニューから「歌詞の流し込み」を選択してください。
ステップ 5.歌詞を入力すると、自動的に割り振ってくれます。表示される歌詞の部分をダブルクリックすれば、1文字ずつ歌詞を入力することも可能です。
ステップ 6.入力が終わったら、最初から再生して、初音ミクの声で歌うことを確認しましょう。問題がなければ、左上隅の「ファイル」＞「エクスポート」を選択して出力します。
Part 2. 音楽理論不要の初音ミクの声の作り方－MagicMicを利用
先ほど紹介したボカロ6を使えば高品質な初音ミクの声を作成することができますが、ソフトの導入と音声制作の手順は複雑で、メロディーの入力のために、ある程度の音楽知識も必要です。使用ハードルはけっこう高いですね。
音楽理論を知らなくて、より簡単に初音ミクの声を出したい方に、プロ集団「iMyFone」が開発したボイスチェンジャー「MagicMic（マジックマイク）」の使用をおすすめします。僅か5分ほどインストールとセットアップ手順を完結して、任意のボイスに変換できます。
- 初音ミク、ミニオン、ロボット声など150+キャラクター声に変換でき、新しい音声フィルターは毎月更新
- 声を変える同時に300個+面白い効果音が再生でき、ライブ配信に役立つ
- 遅延なくリアルタイムに変換できるだけでなく、録音とファイルの声の処理も可能
- 日替わりの音声エフェクトを無料で使え、完全版の価格もリーズナブル
▼ MagicMicを使った初音ミクの声の作り方
ステップ 1.上のボタンをクリックし、ソフトをWindowsパソコンまたはMacにダウンロードして起動します。使用しているマイクとヘッドフォンを指定します。
ステップ 2.「ボイスボックス」タブですべてのプリセットした音声エフェクトが表示されます。「初音ミク」を選定してマイクに向かって話すと、リアルタイムで声が加工されます。
ステップ 3.ソフト内に録音して初音ミクの声に変換したい場合、「ツール」タブに移動し、「録音して声を変える」をクリックします。指示に従って録音とボイスチェンジを完了すると、音声ファイルとして保存できます。
ステップ 4.「ファイルの声を変える」をクリックすれば、事前に用意したオーディオファイルの声を初音ミクの声に変えることが可能です。
本当に簡単な手順で、自分の声がさまざまな音声に変換され、相手にもキレイに聞こえますよ。また、DiscordやOBS、Apex、Fortniteなど様々なプラットフォームに対応しますので、ぜひ試してみてください。
この動画ガイドを見てMagicMicを使用して歌ってみる様子を確認⇩
Part 3. 初音ミクの声を作る機材の選定について
ここからは恋声がうまく動作しない人向けに、チェックすべきポイントを解説します。
1初音ミクなどのボカロ作成を始めるために、必要な機材は？
事前に用意しておくべきの機材は、以下の5つが挙げられます。
- パソコン: 音声合成や楽曲制作ソフトウェアを動かすために、十分なパフォーマンスを持った高性能なパソコンがおすすめ
- MIDIキーボード: 音楽の演奏や入力を行うためのキーボード
- 音声インターフェース: マイクや楽器からの音声をパソコンに接続するための機器
- DAWソフト: 今回紹介したVOCALOID6のような音楽制作ソフト
- ボイスバンク: 初音ミクの声など、使いたいキャラクターの音声データ
予算や目的に合わせて必要な機材を選び、段階的に揃えていきましょう。
2現在主流のボカロ機材の種類は？違いは？
今主流のボカロ機材といえば、「VOCALOIDシリーズ」、「UTAU」、「CeVIO」、「Piapro Studio」などが挙げられます。基本特徴は、複数のキャラクターに対応した音声データを提供して、音声合成技術を活かして歌声や話声を制作することです。
違いといえば、各機材は異なる音声合成エンジンを使用しており、その技術や特徴によって歌声の表現力や音の質が異なります。また、音声ライブラリーの互換性は注意すべきです。例えば、最新の初音ミク音源「初音ミクNT」は「Piapro Studio NT」が付属して、Piapro Studio NT以外のエディターに読ませることが出来ません。音声データを導入する前に、これをちゃんと確認してください。
最後に
今回は、ボカロや初音ミクの声の作り方について詳しく解説しました。音声合成ソフトを活用することで、あなたも初音ミクや他のボカロキャラクターのような魅力的な歌声を作り出して、独自の音楽を生み出すことができます。
その中で、VOCALOID6は自然な初音ミクの声を提供する一方、操作が複雑なのでスムーズに使用することは難しいと感じる方もいるかもしれません。より手軽に初音ミクの声を出してみたければ、特別紹介したボイスチェンジャーソフト「iMyFone MagicMic」をぜひ試してみてください。リアルタイムとファイルの声の変換の両方にも対応して、幅広く活用できますね。下でクリックすればすぐに入手できますよ！
